いつもの横川シネマで「タイマグラばあちゃん」を観た。

広島出身・澄川監督のお人柄か超満員となり、人生初となる”立ち見”で映画を観た。
岩手県のほぼ中央にあるタイマグラと呼ばれる集落で生きるおばあちゃんを追ったドキュメンタリー。味噌作りに始まり味噌作りに終わる映画だった(味噌作りの映画ではない)。
おばあちゃんの人柄はとても魅力的なのだけど、映画としてまとめるにはエピソードが薄い印象を持った。1時間ぐらいのあたりで、「この映画って、ばあちゃんが死んじゃわないと終わりが来ないじゃないかなぁ」なんて思っていたら、思惑通りだった。うむむ…。
昔の苦労話や山里暮らしの不便話が盛り込まれなかったのでファンタジー色の強いものになってしまった感じがするけど、それはそれでよいのだと思う。厳しい自然を全面的に受け入れ、にこやかに仕事にいそしむおばあちゃんはとってもキュートだった。そのキュートさを保持したままおばあちゃんは逝ってしまわれた。それでいいんだと思った。
最後に、音釜の大豆が煮える音,鍬が土をわけ入る音,沢のせせらぎの音,野を風が横切る音。音がすごく良く録れていた。街中で生きている限り絶対に聞くことができない音ばかりだった。

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