君となら奇跡が起こる気がしたんだ・・・

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 そんなキャッチコピーが気にかかり、土曜のレイトショーへ足を運んだ。もちろん横川シネマの。

篠原哲雄監督作品「欲望」。
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 奇跡って起こるものではなくって、後になって起こっていたんだだと気づくものだと思う。

 当然のように小池真理子の原作は未読で、そもそも小池真理子の作品は一つも読んでいなかったりする。
 映画を見ていて、主役の類子と正巳のなかに自分と似たものを感じ、時にいたたまれなくなったりした。特に、正巳の外殻とは裏腹な内面の幼さとがまさに自分の投影に思えた。正巳を演じた村上淳と僕とではあまりに正反対な人間だけれど。そんなことを思ったりした。
 類子と正巳の別れのシーン、シュチュエーション的な不自然さと相重なって、「どーしてココでこうなるかなぁ~。」と迷路に迷い込む。「髪結いの亭主」と似てるんだけど、決定的に違うのは彼らには未来があった。少なくとも僕にはそう思えた。未来を恐れた上の行動だったんだろうか。
 見終わって、原作よりも三島由紀夫の「豊饒の海」四部作を読みたくなった。劇中に出てきた「天人五衰」の化粧箱がすごく綺麗だったから。

 上演前に流れた「あおげば尊し」予告編を見て、思わず胸にこみ上げる。こんなことはまず無い。見なければならない映画だと思った。ずいぶん前に見たNHKのドキュメンタリー「いのちの授業」を思い返した。末期癌を抱え、手術痕を見せたりして、消え行く命を教授した校長先生を。

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