2月に読んだ本

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 月アタマ恒例にしたい、読書記録。読んだ順にひとこと感想付きでどうぞ。

桜井亜美「クロム・ハート」
 辛らつでストレートな文章がスキ。ストーリーが嫌。

村上春樹「村上ラヂオ」
 いつでも、どこからでも読み始めても、おもしろい。ポケットに常備したい本。

銀色夏生「恋が彼らを連れ去った」
 すごく鋭い言葉で切りつけてくる。覚悟して読むべ詩。

瀬尾まいこ「卵の緒」
 幸福の滲み出し方がさりげない。

三谷幸喜・唐仁原教久「俺はその夜多くのことを学んだ」
 俺はその夜学んだ。この本、昼に読むより夜読んだほうが面白い。

リリー・フランキー「東京タワー」

 姉がドロップアウトした本を帰省時に貸してもらった。しおりがわりのハイジのメモ用紙がはさんであったところは、以前ネコバコで30分ぐらい読んだところと同じところだった。ちゃんと読めよ、姉。僕のまわりのひとたちの日記にもチラリと名前が出てきて、皆が絶賛してるこの本、気になってちょっと読んだりしてたけど、本腰入れて読む機会を得られた。
 読み始めて、炭鉱街から東京へというストーリーが、五木寛之の「青春の門」と重なるなーなんて思ったりした。時代背景や主人公のキャラクターは違うけど、育った街を描くときの作者のタッチが似てるかもと思った。
 なんとかせにゃいかんと気付きながらもダメな「ボク」と気丈で健気な「オカン」と時々出てきてはマイペースっぷりを炸裂させる「オトン」の物語はいっぱい笑えて、笑うのと同じくらい泣けた。「泣けた」ってサラリとかいてしまったけど、こんなふうに涙を流しながら本を読んだのは初めてだ。そして僕も「ボク」と同じことを、大地震より火星人来襲より、恐れているんだと思い知った。
 ひょうきんなイラストを得意とする筆者が描いたたった一枚の挿絵がグサリと心に突き刺さる。人は皆、あの状況の人を前にすると、成す術を失なってしまうのだ。

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