月アタマ恒例、読書記録。しかしながら先月は嶽本野ばら「ミシン」,「鱗姫」,「ミシン2カサコ」を再読・再々読としてまして、現在「ミシン2カサコ」を再々々読中。つまり、4周目。いい加減丸暗記してしまいそうな勢い。そろそろ返します。
ということで、今月は嶽本野ばら漬けの合間に乗り物の中とか出先で読んだ文庫本1冊のみ。
三島由紀夫「豊饒の海(一)春の雪」
本当は化粧箱入りのハードカバーが欲しくって、アカデミィ書店紙屋町店で4巻セットで\3,500のものを見つけてはいたのだけど、置き場所とか保管とかが難しそうなのでお手軽な文庫本を購入。
しばらくこんな本気本を読んでなく、緻密な情景描写にクラクラしてしまったのだけど、それに慣れてしまうと、ぐいぐいと物語の中に引き込まれる。
前半の童貞恋愛なのから中盤の行き詰ったどっぷりの愛欲、そして、聡子の「私は牢屋に入りたいのです」の台詞を起点としたすべての崩壊。ストーリーもさることながら、物語を取り巻くひと癖もふた癖もある登場人物のキャラが秀悦。けれど、物語が主人公の清顕の視点から描かれることが多く、聡子がいかなる情念を燃やし日々をすごしてたきたかがあまり語られなかったのがちょっと残念だ。男の作家には
描きづらかったんだろうか。
この作品は、4部作の1作目。今年中に全作品読み終えてたらいいなと思います。

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