長旅

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 横川シネマ!!にて「ルート181」の上映会。パレスチナとイスラエルの境界あたりを題字に名づけ、それを北上するインタビュー・ロードムービー。全270分(4時間半)を3部構成でという長旅でありました。

 「火薬庫」とよばれ、いつでも自爆テロや戦闘が起きていて、ときどき形だけの停戦をする地域。僕にとってパレスチナ-イスラエルに関する知識なんてこんなもんだ。スクリーンに登場する人がユダヤ人なのかアラブ人なのかさえ区別がつかない。そんな彼らが、「あっちが悪い」「先に仕掛けたのは向こうだ」と口々にむなしい主張を繰り返す。宗教も使用する言語さえも異なる彼らは「隣人」であるにも関わらず、融和しようともしない。解決の糸口がまったく見つかりそうにない。
 そもそもユダヤ人の「かつてこの地は我々のものであった」という主張の「かつて」が聖書の時代にまで遡るトンデモなさ。けれど、このトンデモは北方領土や竹島、尖閣諸島での領土(領海)問題でも取りざたされていたりするので遠い異国の話では済まなかったりする。
 3部の後半に出てきた60年代の入植者の生まれ故郷を羨望するまなざしにドキリとする。彼らはイスラエルを「地上の楽園」と思い、身一つでやってきたのだ。これって、北朝鮮へ帰国していった在日朝鮮人やハワイやブラジル、ドミニカへ移住した日本人移民と事情が似てる。ほとんど騙されてかの地へやってきた人々なんだ。いまや庭付き一戸建てに住み、ブクブク太ってはいるけれど、心からの安息は得ていないようだ。
 遠い異国の民族問題とはいえ、日本にも当てはまる要所がいくつかあった。考えれば考えるほどに脳が煮えそうになる難題ではあるけれど、「よその話」では済ませてはならない話。
 前方に座ったために、「音」を浴びまくった。装甲車がアスファルトを砕きながら走る音。戦闘機が空を切り裂き離発着する音。軍隊と衝突するデモ隊の歓声。夢にでるかも。

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