7月に読んだ本

 暑いです。朝起きると寝汗でシーツがしっとりとしてます。変な夢でも見てうなされてるんでしょうか。
 先月は「ヤマ場」があったのであんまり読んでないかもと思ってたけど、それでも4冊読んでた。僕にとって読書は現実逃避なので、なるほど頷ける結果。本当は現実と面と向かって向き合わんといけんのですが、逃げてばかりだ。

吉本ばなな・奈良美智「ひな菊の人生」
 文庫本も買おうと思います。

山田詠美「メイク・ミー・シック」
 ザ・夜遊びのススメ。

田口ランディ「できればムカつかずに生きたい」
 背中を「蹴って」押してくれるスパルタ系エッセイ。

江國香織「神様のボート」


 とある人の日記にあった「シシリアンキス」というコトバが気になって、何じゃろって思い検索してゆくうちにこの本にたどり着いた。「あのひと」を探して旅をする母葉子とその娘草子の話。
 どこにでもある日常を、乾いていて淡々とした語りで語る。それでいて湿度のある物語。江國さんはあとがきで「狂気の物語」といっていたけど、これってだれにでも起こりうる話だと思う。葉子さんが母に似ていたのでそう思ったのかもしれない。あの父といるから母はどこにでもいる「おかあさん」でいるだけで、父がいなくなっちゃえば、あんなふうに旅がらすになるだろう。ひとは皆、自分が一番愛している人を捜し求めるんじゃないだろうか。
 ちなみに「シシリアンキス」はカクテルの名前。サザンカンフォートとアマレットを2:1でステアしたカクテル。「倒れそうに甘く病みつきになる味」ってどんなじゃろって思い、近所の酒屋でベースを探したけど、売ってなかったり売切れたりしてた。
 江國香織さんの本はタフでしなやかだと思う。再読するたびに思う。「僕の小鳥ちゃん」と「泳ぐのに安全でも快適でもありません」は何度も読んでるし、読むごとに発見と背筋にざわめきを覚える。1年前に読んだ「落下する夕方」をもう一度読みたい。