10月に読んだ本

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 「痩せた?」
 最近、半月ぶりぐらいに会う人にイキナリ言われるひとことです。こないだえみさんちで公開体重測定をした際の数値は僕にとってごく標準的な数値でした。全然痩せてないっすよ。体脂肪値はアスリート並みだったのですけど。 ちなみに去年の9月半ばに計ったときはその数値より2kg少なかった。あの頃は死んでましたね。ちょっとした気温の変化ですぐ風邪ひいてたし。それに比べれば今年はまだ風邪ひいてないし、元気元気。
 あんまり言われすぎて悔しいもんだから、「あれ、痩せました?」と逆に問いかけると、「いやいや、これが太っちゃってねぇ」なんて帰ってきて、墓穴ばかり掘るハメに。「髪切った?」とかにしとけば無難かな。

 ところで先月は多忙につき読んだ本はたったの3冊。けれどもどの本もとても面白く、読書の秋を満喫してます。

・吉田修一「女たちは二度遊ぶ」

 90年台臭がプンプンする短編集。ああ、いるいる、こんな人。と思わせておいて、どこにもいないよこんな人。と気付かされる登場人物の人物像。けれども読み終えたときに何ら感慨が残らない空虚さ。この感じ、90年台じゃねぇ。

・三浦しをん「私が語りはじめた彼は」

 リブロで見つけてタイトル買いした本。乾いた文章の行間に湿った暑い蒸気を感じずにはいられない。すごい文才のひとに出会ってしまった感じ。作者の三浦しをんさんは僕の2つ程年上のかたで、BL好きで趣味は妄想らしい。ものすごくお友達になりたい。ココでエッセイを連載してます。エッセイは小説とは一味違った切れ味のよう。

・角田光代「だれかのいとしいひと」

 角田さんの本はたくさん読んでいるつもりでいたけど、じっさいのところ「だれかのことを強く思ってみたかった」しか読んだことがなかったのだった。いずれの本も読み心地のいい文章なのにガッツリ読み応えがあって、一編読むごとに深く溜息ついてまるで自分のことのように感慨に浸ってしまう。ちなみに歌人・枡野浩一の私小説風解説も秀悦です。

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