…というわけではないけど、何にも計画していない3連休の初日は映画でも見ようかと企てる。こっちに引越ししてから横川シネマ前の道を朝の通勤路にしてて、毎朝見る「やわらかい生活」のポスターがええ感じだったという些細な理由でこの映画に選定。
躁鬱の女性が主人公。主演の寺島しのぶさんは何ら誤解なく演じていた。そして何つーか「カワイイ」かった。フェロモンがズバババッっと音を出して発せられるのを見た気がした。眉間に皺を寄せて苦悶する表情に無力さを感じて言葉が出なかった。僕にとっての「オンナノコ」はまさに寺島しのぶさんが演じた「優子」なんだ。
豊川悦司さんの野暮ったい四十歳に憧れを抱く。あんなダメ男になりたいなぁ。バカ車を乗り回してるくせに他人には気遣いがうまくって、世渡り下手な四十歳。
舞台となった「粋のない下町」蒲田の薄きたない感じがよくって、デパートの屋上にある小さな観覧車やタイヤ公園にあったでっかいタイヤのブランコとか、「雑色駅」という名の駅など、いざ行ってみると案外何もない町なのかもしれないけど、そそるスポットがたくさんあった。
監督が、夏に観たショートフィルム「予感」の廣木隆一監督監督だったと気付いたのはエンドロールを観たときだ。全然予習してなかったけど大当たりな映画だった。観終わって数時間経つのに、いろんなドキドキが代わる代わる襲ってくる。絲山秋子の原作は未読だけど、原作物は読まずに観たほうがおもしろいと思う。映画をぼんやり忘れた頃に原作を読もうと。
