12月に読んだ本

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 年が明けました。新年の挨拶もそこそこに、去年の12月に読んだ本の記録。

 枡野浩一「ショートソング」

 最近好きな物書き・枡野さんが新刊をそれも小説を出した。すごい気になって、文庫って手軽さも手伝って、即購入。短歌青春物語というオモシロイ切り口の小説だった。氏が普段から苦虫として噛み潰してきている歌壇の腹黒い体質とかをサッパリ切りつけながらサクサクと話が進んでいく。短歌ってオシャレじゃん!話の途中に挿入される短歌がすごく面白い。そんな中から僕の心を串刺した歌を。宮田ふゆこさんという方の歌です。
「謝られ もうよしとする 許さなくたって生きてゆく人なのだから」

 恩田陸「夜のピクニック」

 学生時代は字なんて読まなかった妹が、どうゆう訳だかここ最近小説を読んでいるらしく、「おもしろかったから貸してあげる」と借りた本。24時間ぶっとおしで歩き続けるという学校行事での主人公らの心の動きを綴ったもの。僕が高校生のときの部活動で似たようなことをやったことがあって、そのときは山口県の由宇から高校の最寄り駅までの約50kmを12時間かけて歩くというものだった。2年に1度、年末に行われるその催しは、参加できなかったOBOGも追参加するほどの名物行事だった。夜半から雨が降る中を夜通し歩き続け、ゴールの駅前広場でグロッキーになっていたのを思い出した。9年前のことだ。

 三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」

 いつぞや「すごい文才の方に出会ってしまった」的なことを書いてしまった三浦しをんさんですが、この作品で直木賞を獲ってらしたんですよ。しつれいいたしました。ライトノベルのような軽さで進む話に純文学みたく緻密に主人公の心の移ろいをテイストしたお話。三浦しをんさんはもう2,3冊読まないとこの人の核心を見れないと思う。

 はな「ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう」

 「見仏記」がいとうせいこうによるみうらじゅん観察記になってしまっていたけれど、これは仏像マニアが存分に自らのフェチについて語った一冊だ。パステルカラーで描かれる仏像イラストもかわいらしく、仏像フェチ入門に最適。

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