僕は沖縄戦がどれほどに凄惨であったかをほとんど知らない。何ヶ月にわたって行われたとか、何人が死んだとか、数字だけのデータは今の世の中どこにでもある。けれど、本当にどんなものであったのかを全然実感できないでいた。
映画「ひめゆり」は、女学生でありながら戦場へ看護要員として派兵された人々の体験談を繋ぎ、彼女たちの沖縄戦を浮き彫りにしたもの。もちろん、これだけで沖縄戦全てを知ることなんてできないけれど、生存者の生の声というのは、抱えきれないほどに重量感のあるものだった。
-自殺の仕方を教育する国なんて、ほんとうにどうにかしている-僕がこの映画を観ていて最も遺りをいだいたのは、戦前というか戦中の戦争教育だ。「捕虜になくらいなら、手榴弾により自決せよ」って学校で教えていて、皆が皆それを受け入れていたなんて。そして、犠牲者の多くは”自決”であり、「手榴弾さえあれば、自決していました」と少し表情を曇らせた方もおられた。あんな教育さえなければ助かった人たちがもっといたのに。ほんとうにどうにかしている。
配属先がいろいろなので、全員が同じ体験を語っているわけではないから、話がバラついてしまってる感じがするけれど、22人の生の声に耳を傾けることのできる2時間は貴重な時間だと思う。

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