きょうはドキュメンタリー映画を3本見ました。上演後にシネツイン1の天井に星空が出る瞬間がすごくすき。
1本目「不都合な真実」@西区民
今年のはじめ頃にシネコンとかで公開されてて、DVDもそろそろ出てるんじゃないかな。picoさんからの誘いがあり、超近所だったし、見に行くことに。
アル・ゴアによる地球温暖化パネルショーと彼が温暖化問題に取り組んでいるその理由を織り交ぜたもの。そのパネルショーはとてもわかりやすく地球温暖化に対する危機を解説してくれているので、「えっ、こんなことが」的なことを知ることもできたのでとても有意義だった。けど、語り手がアルゴアであることが問題だ。ジョークがちっともおもしろくない彼が語ることによって、政治的になりすぎてしまう。これじゃアンチアルゴアである環境汚染推進企業のお偉いさん方はこのメッセージを受け取らないよ。
温暖化をはじめ環境問題の解決は、まずは気づくこと。そして、気をつけることから始まるのだと思う。はやく多くの人たちに気づいて欲しいと思う。隣人から海の向こう地球の裏側にいる人にまで。
2本目「藝州かやぶき紀行」@シネツイン1
「土徳」の青原さとし監督作品。 音楽をゴトウイズミさんがやってて、そのちょっぴり不運な感じについニンマリしてしまう。
広島の茅葺屋根職人に着眼した映画、で間違いないと思います。なんだかフォーカスがしかっりしてなくて、あっちにこっちに飛び飛びな感じだった。そして「ガンダーラ映画祭Cプログラムかごめかごめの謎(森達也監督作品)」の臭いがそこかしこに漂っていた。アリなのか、このつくり。
貧しさゆえに職業として茅葺職人が生まれ、出稼ぎをするがゆえに各地に技術が伝承されてゆく、らしいです。茅葺屋根の家屋へのノスタルジーと現実を垣間見た。
3本目「ヒロシマナガサキ」@シネツイン1
日系3世アメリカ人のスティーブン・オカザキ監督による原爆を取り上げたドキュメンタリー。正直、見るまでナメてた。アメリカ人の作った原爆物のドキュメンタリーなんて、といぶかっていた。あ、まーだやってたんだー、ぐらいの思いで見た。
ノックアウトさせられた。広島に生まれ、幼い頃から平和教育を受け、はだしのゲンも全巻読んだ僕は、原爆のことを知った気でいた。ちゃんと向き合ったことがなかったことを思い知らされた。
最もショッキングだったのはカラーフィルムで記録された治療を受ける人たちの映像だった。はじめて観た。正直、正視することさえ辛い映像だった。そして、そこに写っていたのが証言者の方であるということ。悲しいとか可哀想とかゆう感情抜きで涙が出てきた。
この映画のもっともすごいところは、被爆者の方たちを被害者としてじゃなく、真実の証言者として登場させたこと。同様に原爆の投下にかかわった方たちを英雄でも罪人でもなく、いち証言者として登場させたことだ。それでいて原子爆弾の投下は悲劇だ、ということからフォーカスがずれていない。
この映画を観て、改めて思い出したことがある。中学か高校生のお盆のころに、父が母方の祖父に話の流れで原爆のことを聞いたことがあった。そのとき祖父は表情を曇らせてしばらく長い間沈黙してしまった。そしてそのまま原爆のことを語ることはなかった。簡単には語れないほどに悲劇である原爆。祖父が亡くなってしまった今となってはもう聞き出すこともかなわない。けれど、この映画を観てその沈黙の重みを改めて感じた気がした。祖父が語れなかった被爆体験。僕はそれを後世に伝えられるだろうか。

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