・大槻ケンヂ「ロッキン・ホース・バレリーナ」
「18歳で夏でバカだった」さらに童貞だったらなおよかったのに-と、カバーイラストに惹かれて読み始めたこの小説、すんげぇオモシロかった。初ツアーで西へ行く「野原」がたどる名古屋「E.L.L.」京都「磔磔」大阪「ミューズホール」神戸「スタークラブ」岡山「ペパーランド」広島「ネオポリスホール」博多「ドラム・ロゴス」のコースはバンドにとっての聖地巡礼であり、かつて「18歳で夏でバカだった」野原マネージャー得山の回顧の旅でもある。そして大好きなバンドの歌詞に触発されてエミリー・テンプルキュートのお洋服に身を包みロッキン・ホース・バレリーナをはいたマチコが自分を取り戻す軌跡ともなる。うわー、18歳の時どうしておとなしく大学生してたんだろ。追体験したい、今すぐバンド組んでツアー行きてー。
グミチョコパイン読んでないけど、映画化すべきはこっちだよ。主演は銀杏BOYZで決定。
オーケンといえばサブカル御意見番、筋少といえば高木ブーの歌しか知らないんだけどね。これはオモシロかった。
・穂村弘+東直子「回転ドアは、順番に」
詩と短歌とを交換しあい、つくりあげた作品。はじめは「これは穂村さんの」「これは東さんの」といちいち認識しながら読んでいたんだけど、そのうちどっちがどっちでもよくなって、これは断片を集めたものではなくて二人で編み上げたひとつの作品なんだと。
・三浦しをん「白蛇島」
読みだして気づいたけど、夏に読む本だった。ま、里帰りモノなので年末でもよかったかな。いままで読んだしおんさんの本の中で最も盛んに会話がなされてる。わりと腹の中のグツグツを書くひとなのでこの読み心地の軽さは意外だったかも。
・三浦しをん「しをんのしおり」
いままでのエッセイに比べて少しおとなしくなったのか、と思わせておいて実はそうでもなさそう。あいかわらずな、本と漫画とバンド追っかけと妄想と金欠の日々の冗長な記録。

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