1月に読んだ本

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・三浦しをん「風が強く吹いている」

 正月帰省したときに持ってった本。箱根駅伝を目指すオンボロ寮の面々。主に主役級の走の視点からが主なんだけど、駅伝部分になってそれぞれの走者の視点に移り、それぞれが抱える腹の中のグツグツが描かれてて、その多様さが見事。双子としてひとまとめで扱われてたジョータとジョージのところなんてとくに。そしてゴールシーンでは思わず涙。来年はキッチリ全部箱根駅伝見てみようかな。
 コレ読んで、走るっていう究極的なストイックさの追求の奥深さを思い出してウズウズしてしまった。そして21日の都道府県男子駅伝で家の近くがコースだったので雨の中見に行った。中電の尾方選手みれてすごい満足。とても楽しそうに走っていた。
 と、脱線してしまった。ちなみにマンガがヤングジャンプにて連載中。じわじわと後ろの方においやられているけど、おもしろい。原作に出てこない、ハイジに憧れる東体大生とか、走にビビるた他校生3年とかでてきて奥行きがでてる。ちなみに今ごろは初めての記録会。本ではサラっと走っただけなんだけど、3週ぐらいやっててドラマチック。

・穂村弘+タカノ綾「手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)」

 これは、すごい。ヤヴァイ。短歌によって”まみ”という女の子がくっきりと浮かび上がって、破調のようでいて指折り数えてみるとキッチリ納まっている短歌の多いこと(もちろん字余りもあるんだけど)。そしてタカノ綾のロリエログロな挿絵が、まみのコマッタちゃん具合をくっきりとイメージづけてて、これもヤヴァイ。

・村上春樹「国境の南、太陽の西」

 この話に出てくる女たち(島本さん,イズミ,有紀子)はおなじことを言っている。1か0かで中間は無い、と。すべての女をひきづりつつ(それは”中間”に抱き続けることだ)生ぬるく生きるハジメにじわじわとのしかかる彼女たちの思いがブローとして効いてきて、気付いたときにはもう遅い。気付くのが遅すぎるんだ。わかっててもどうにもならない男のどうしょうもなさ、だね。もっと格好悪く書いてほしかったよ。

・江國香織「雨はコーラがのめない」

 愛犬”雨”と音楽のエッセイ。これは日記まがいではなく、物語の一角を描いているような、それはもう芳醇なエッセイだった。愛犬と飼い主のイタイぐらいに依存しあう関係って、人間同士でやっちゃうと必ずどちらかが壊れてしまう。犬って動物って偉大だよね。

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