・山田詠美「ラビット病」
壊れてしまいそうなほどにお互いを求めるふたり。いつ壊れてしまうのかと、読んでいてヒヤヒヤしていたら、あらま、ハッピーエンド!いいなぁ、こんなカップル。本当に大切なことがストレートに書いてあって、スカッとした。野中柊さんの解説もよいです。
・佐藤真由美「プライベート」
この歌集を通して浮かび上がるのは、恋をするごとにメランコリーになる女性像。あぁ、佐藤真由美さんって、どんなひとなんだろう。すべての短歌を引用してここに妄想を書きめぐらしたくなる。刹那性に富んだ一首一首は、それぞれに独立し完結したストーリーがあるようで、ゆっくりたっぷりと読める。
・藤谷治「下北沢」
かの街に行ったときは、空前のシモキタブーム真っ只中のGWで、狭い路地でさえひとで溢れていた。いまはどうなっているんだろう、なんて思いながら、この本を手に取った。なんか濃い人たちが出てきて時系列がごっちゃで少し混乱したけど、最後にはホロっとして、一握り勇気をもらった。会話がいちいち心強かった。

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