・東直子「今日のビタミン*短歌添え*」
東さんは数冊歌集をだしているのだけど、どういったわけか店頭で見たことがない。ので、エッセイ+短歌の本書を購入。旬の食材や食卓に上る料理にまつわるエッセイ。「歌壇」という御堅い雑誌の連載をまとめたものなので、少々文章も短歌も御堅いのが難点かな。おいしいものをおいしく食べるって、ごくあたりまえで、それでいてなかなか成せないことだよと痛感。食卓ってひとりじゃつくれないものだ。
・三浦しをん「きみはポラリス」
しをんさんは長編を主に出してるのだけど、このひとの引き出しの多彩さを伺うには短編がいちばんだと思う。「私たちがしたこと」「ペーパークラフト」「冬の一等星」なんかに見受けられる文章の湿度や温度やダークさにはゾクゾクさせられてしまう。
・三浦しをん「人生激場」
このひとのエッセイはこれで4冊目かな。なんでこんなに読んでるかというと、まったく全然しをんさんというひとが、読めば読むほどにわかならくなってるからだとおもう。嘘はなく、だが大いに作為的な書き方でつづられた妄想や日常は、ときに「これが週刊新潮に掲載されたのか!」と空を仰ぎたくなるほどに暴走し、そして終着点ではキッチリまとまってる。いやー一体しをんさんというひとはどうひとなんでしょうね。

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