5月に読んだ本

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・角田光代「みどりの月」

 2編収録されているうち、表題作を読んだだけだか、書こう。
 この話の主人公は、居場所がどこにもない。派遣先の職場にも、恋人とその妻とその恋人のいる家にも。フラットな文面で書き綴られている腐りゆく心情は、不快でないからか易々と心に染み付いて、はっと気が付いたときにはイヤーな感じが蓄積してる。だからこそ、最後に示される一握りの変化が希望に思えてくる。

・川上未映子「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」

 実は読みかけなのだけど、書こう。
 文筆家よりも歌手(、というかシンガーソングライター)の日々がぐるぐる書かれてる。ブログが元らしいのだけど、数日連投で長文を書いたかと思えば、ひと月ぽかんと空けてなんでもないことをかいてたりして、このひと大丈夫なんだろうかとハラハラしてしまった。親心でもついてしまったのか、アルバム「頭の中と世界の結婚」が気になってしょうがない。

・俵万智「サラダ記念日」

 これも読みかけなのだけど、書こう。
 21年前にでて400万部うれてるモンスター歌集。優等生のメガネのあの娘の日記を読むと、彼女の内心けっこうドロドロ。内容的な魅力は薄いと思う。古臭い言い回しとか文語を使ってるのに軽いんである。軽いので文章としてつぶやきとして頭に入る。結果、暗唱できるほど印象的なのに未だあってない。

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