映画「Tibet Tibet」を最終日の追加上映で見る。
在日コリアン3世の監督が「民族とは?」の疑問を晴らすべく、体当たりでバックパッカー旅をするロードドキュメンタリー。アイデンティティにゆれる監督自身と自分自身が重なる。僕は日本人であることを誇れるだろうか。
キーマンとして登場するダライラマの器のでかさに魅入ってしまう。チベットを取り戻す為に「闘え」なんて言わず、「理解し、理解される」よう促し、亡命したばかりの僧たちに「君たち一人ひとりがチベットの主だ」と教授する。監督の劇中のナレーションをかりると、まさに「現代の賢者」だ。
チベットからインドへ亡命するとんでもなさを初めて知る。標高6000メートル級の峠越えを国境警備隊に見つからないように夜間(気温はマイナス40℃)に決行するらしい。そこまでしての「亡命」。チベット人がチベットで生きることにそれだけ希望がもてないのだ。
こないだ観た「バックドロップクルディスタン」や「NAKBA」で訴えられた問題がこの映画を観ているあいだ中ずっとオーバーラップしていた。彼らは生き難いのではなく、生き生き生きたいだけなんだと。たったそれだけのことが許されない世界がこの世にあるんだと。
チベット×チベット
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