ある日突然、ホームレスが転校してきたら、なんてありえそうにないifは映画だからこそ生かせる設定。転校生ものの源典、宮沢賢治「風の又三郎」を引用したのもウマいと思った。
突如現れた「これ以上ない被写体」に「すごい画が撮れた」とドキュメンタリー制作に突っ走る映研の3人が生き生きしててよかった。「同じ目線に立たないと」と、ミイラ盗りがミイラにの如く、ホームレス撮りがホームレスになってしまう流れはおかしかったなぁ。結局のところ、ホームレスを撮った作品じゃなく、「僕らのホームレス体験記」になったんじゃないかな。何故だか劇中劇は端折られて観れなかったけど。
難点といえば、ホームレスの須崎というキャラクターをまったく掘り下げなかったこと。しゃべらない、過去がない、家族いない。ステレオタイプのホームレス像を見た目だけあつらえてるだけのスッカラカン人間。あまりに実態のないキャラクターだったので、別にホームレスじゃなくてもいいじゃん、白い紀州犬でもいいじゃん、金正日でもいいやん、いっそ幽霊でもいける、とホームレスである必然性まったく感じなかった。
最後のオチにもガッカリだった。ぶっちゃけネタバレなのだけど、いっしょに卒業してほしかったよ。突如姿を消したなら必死こいて探せよ。クラスメートだろ、友達だろ、と。終盤ちょっぴり感動しただけに、ギャグファンタジーに仕立て上げられて何だかなーと思ってしまった。まあ、「ホームレス中学生」のパロディ映画にゴリゴリのリアリティーを要求するのも酷か。
ホームレスが中学生公式HP
http://homelessga-movie.com/

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