オカルト

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 映画「オカルト」をヲルガン座企画「真夜中の映画館」@横川シネマ!!で鑑賞。
 真夜中にホラーを観るなんて粋じゃないかと、喜々として向かう。この日は「私のオカルトショー」という総勢8名によるオカルトパフォーマンスショー付き。怪談でも話すのかと思ってたら、即刻闇に葬り去られ都市伝説と化してしまうようなショーたちだった。なかったことにしよう。
 映画は、神様のお告げで人を殺してしまうような奴を追ったドキュメンタリー。本当はドキュメンタリーじゃないけど、ドキュメンタリーだと思ってみると面白い。謎の模様を調べたりなんかせずに江野の心理にガッツリとフォーカスあわせていけばよかったのに、と思った。
 事前に「ノロイ」を観てたので予測はついてたけに、あんなロクでもない内容なのに安心して観れた。途中何度も夢の中に誘われてしまうほどに安心して。

映画「オカルト」公式HP
http://www.occult-movie.com/

予告編『オカルト』

 サロンシネマ2にて鑑賞。3時間57分(10分休憩付き)!!パンチラと勃起で純愛を語る壮大な物語。
 序盤の、ナレーションと短いカット割りで主人公らの半生を描く演出に、驚きのあまり口アングリ。園監督はどれほどの情報量を映像に盛り込むつもりだろう。
 いまだ咀嚼できていないので飲み込みきれないのだけど、ヒロインのヨーコをもっと掘り下げてほしかった。実父との軋轢とか、見えない弾丸の行方とか、洗脳が解けた瞬間の表現とか。謎の女コイケも、教団との結びつきとかユウに対しての感情とかが謎のまま終わったので不満だ。ってこれらも盛り込んだら5時間超とかになりそうで恐ろしい。
 最もグっときたのは渡辺真起子さんの快演技。カーチェイスシーンなんて愉快にぶっ壊れてて最高だった。
 詩あり、スプラッターありの、園子温のすべてを盛り込んだような感じだった(といっても「集団自殺サークル」しか観た事ないけど)。主演のアイドル目的で観に来た女子高生がどんな感想抱いたかとってもきになるところだ。

映画「愛のむきだし」公式サイト
http://www.ai-muki.com/

愛のむきだし:予告

 横川シネマ!!にて鑑賞。3時間15分!長ーい、そして内容もぎっちりな作品。警察の腐敗を描く大作だった。
 "東京残酷警察署長"菅田俊がどんどん腐っていく様はもう、「東京残酷警察」(別作品)の長い長いプロローグみたいであり、エンディング曲のイントロでそれを確信してしまった。
 警察の腐ったやり口を飄々としたセリフに忍び込ませてホイホイだしてくるその演出に、どんどんコワくなってゆく。上司の命令だから、書類上は問題ない、公務時間外だし、みんなやってること、ってことで茶飯事的にアクドイことやってて、「ホントかよ~でもありそう」って思った。マスコミを取り込み、暴力団を取り込み、中国・韓国マフィアを取り込み、犯罪を「管理」し報酬をコソコソいただく。警察を監視する機関なんてないだけに腐敗は深まる一方なんだろうね。

「ポチの告白」オフィシャルサイト
http://www.pochi-movie.com/

「ポチの告白」2008年版予告編

警視庁ホームページ
http://www.npa.go.jp/

 渋さ知らズ20周年記念ツアー@広島クラブクアトロ

 参加メンバーさんが渋さ知らズブログに載ってたのでリンク
http://tenshibu08.seesaa.net/article/119911070.html
去年の11月のライブメンバーに、ギターが1台,サックスが2本,ドラムが1台,役者が1人,絵師が1人加わった人数。当然全員がステージに乗る分けなく、舞踏の方々は客席に設けられた「お立ち台」で舞っておられた。おかげで無駄な筋肉も贅肉もない身体を間近で見られた。動く彫刻だ。

 開演前にふと気が付くと不破さんがステージに座り込んでお客さんと談笑してて、しかもけっこうヘベレケで、舞踏の東洋さんに無茶ぶりをし、でグダグダに始まった今ライブ、どうなることかと思ったが、2度と同じ体験はできない(であろう)素晴らしいものになった。"何が起こるかわからない"ワクワクを存分に味わえた。
 大人数で奏でられる爆音が濁流のようにステージから押し寄せてきて、溺れる様に押し流されるように、それでも踏みとどまって聴き入る。曲はお馴染みナンバーから知らない曲(古い曲か新曲か不明)、「雨上がりの夜空に」まで幅広くって、存分に楽しめた。


 今回、久々にシラフでライブを観たのだけど(って書くとアルコールジャンキーっぽいけど、さほどじゃない、と思う)、呑んでたら絶対音に悪酔いしたと思う。

渋さ知らズ
http://www3.alpha-net.ne.jp/users/poipoi/index/top.html

TAKARA

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 ハシケンハマケン「TAKARA」発売記念ツアー@ばばじ
 去年の9月にサンタラとの2マンライブ@横川シネマで観たときは、ハシケンさんがハマケンをヨイショしてのせていたけど、今回、お互いにヨイショし合っていた。ポジティブなパートナー関係を見た気がした。
 前回のライブはハシケンさんの曲にハマケンが参加する形だったのでハマケンの見せ場がイマイチ少なかった気がしたのだけど、今回ライブは2人でつくったアルバムをひっさげのツアーだけに、ハマケンのトロンボーンもわけのわからないダンスやシャウトも盛りだくさんだった。もちろんボーカルはハシケンさんなのだからそっちメインだけど。2人の体格さは凸凹なのに一緒に音を出したら上手い具合にとけあってた。
 「下北沢」とか「風待ち路面電車」とかの優しくて切なくて心強いナンバーがすごい良かった。

ハシケンハマケン myspace
http://www.myspace.com/hasikenhamaken

 横川シネマにて鑑賞。
 冒頭に流れるThe Maytalsの「54-56 Was My Nunber」の対訳にいきなりやられてしまった。陽気な曲調なので陽気な曲かと思ってた。やはりレゲェ、ジャマイカでもUKでもメッセージ性の強さは変わりない。
 イギリスといえば-英国紳士。そんなステレオタイプを見事にぶち壊す、あの時代のひとつの真実がこの映画だと思う。2TONE(スキンヘッズ)、Clash(パンク)やWho(モッズ)が登場するその背景が景色の一部として描かれていてアツくなる。音楽とファッションが思想(政治的であり哲学的である)でつながってるんだなぁ。
 主人公ショーンが時にセクシーに時に無邪気に演じていて、特に無邪気さがイタイ。商店を襲撃したときのケラケラ笑いに怖くなった。ひと春の成長物語にしてはいろんなモノに巻き込まれてしまってて、この子の将来が心配になった。さっき公式サイトみたら監督の自伝映画らしい。え、映画監督になるんか、ショーン。

映画「This is England」公式サイト
http://www.thisisengland.jp/

This Is England - trailer

 山小屋シアターにて京都の豊島さんという方の芝居「かえるくん、東京を救う」を見る。
 前日になって横シネでチラシを見つけ、村上春樹原作の劇ってだけで飛び込むようにして観る(観劇前にチアスで食べたオムライス(1350円もする)がめちゃおいしかった)。
 いちおう「朗読劇」という名目なのだけど、本は時々かざすだけでページもほとんどめくらず、多分1回か2回ぐらいしかめくっていなかった、あのタイミングでページをめくるのも演出の一環なんだろう、本読んでないじゃん、これは完全に「一人芝居」だ、舞台装置のある落語といってもいい。ひとりで片桐、かえるくん、ト書き(ナレーション)、etcと声をコロコロ変えながら、表情ゆたかに明瞭に目線を動かしながら演じてらした。
 一人で黙々と読んでもおもしろい村上春樹ワールドを他人のフィルターを通して観る事はとても新鮮で感動的だった。かえるくんが関西訛りで喋るなんて、こもったような仰々しい喋り方で喋るなんて想像できたとしても、その声を聞くことなんてできなかっただろう。捉えようもなさそうな、スルメのような薄さとか闇とか病室を覆いつくす大量の蟲とかを説得力をもって語ってもらえた。
 原作も読みたくなった(「神の子供たちはみな踊る」に収録されてるらしい)。あとドストエフスキーの白夜やトルストイのアンナ・カレーニナも。村上春樹作品読むと作中に出てきた音楽や作品を読みたくなる、劇を観てもやっぱりそうなる。

 横川シネマにて鑑賞。ラッパーミュージカルだった!ラッパーオペラにしてほしかった!
 ゆうばりファンタで賞を獲り、チラシの裏の賛辞の数々を並べる作品だったので、ものすごい、とてつもない期待をしてしまった。その期待は満たされることはなかったけれど、見終わった後にひとさじ程度の勇気を、ネヴァーギブアップの精神を得たような気がした。
 田舎の居場所のない野郎どもがツルんで何かやるってったら暴走族かパンクバンドかラッパーっしょ。ってなノリが軽そうで、でも当人にしてみれば激マジで、その哀しさがえかった。ハンチングとグラサンとったら只のデブな主人公がもっと切実に格好悪かったらなおよかったのに。
 余談なんだけど、オープニングロールとエンドロールがカラーバックに白抜き文字で目が痛くなった。

SR サイタマノラッパー公式サイト
http://sr-movie.com/

SRサイタマノラッパー映画予告編

GW

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 ゴールデンウイーク、それは僕にとって3日から6日までの4連休のことだ、は忌野清志郎が死んでしまったことばかりを考えていた。そしてぶ厚い本を1冊読了(これについては後日)。

 初日の3日は電車にゆられ尾道へ。家を出たのが遅かったし、寄り道をしたりしたので尾道駅へは17時をすこし過ぎてから着いた。そんな時間でも街は観光客だらけで、狭い路地に目をやっても人がいたりする有様。写真でも撮ろうと、3年ぶりくらいにカメラにフィルムを入れたけれど、雲天の夕方というコンディションの悪さもあってファインダーを覗く気にもなれず。それでも防波堤に腰を下ろし向島の造船所なんかを少し撮った。
 尾道へやってきた目的は、れいこう堂での「ぶんぶん通信no.1」の上映会。2月ぐらいに復活し、看板も新しくなったれいこう堂の2階(はとの作品満載)で小さな小さな上映会。
 制作中の「ミツバチの羽音と地球の回転(仮題)」の中途版といえばいいのか、その映像は山口県上関の祝島でのお祭りや原発問題、スウェーデンでの電力事情を映し出していた。ニュースでとりあげない、ささやかで重大な事実。
 「映画になる前のもの」なので、物語性が薄いし説明も少ない。まして完結すらしてない。記録映像としての目の付け所はよかった。ドキュメンタリーとしては実のところとても不満。だけど、詳しい感想は映画になってから。

 「ぶんぶん通信no.1」はれいこう堂でいつでも上映会を開いてくれます(5名より、上映は暗くなってから)。決まってる次の上映会は6月20日のキャンドルナイトin尾道@れいこう堂2階で。
 広島市内では5月30日にヲルガン座にて。監督の鎌仲ひとみさんと広島の映像作家青原さとしさんとのトークセッションつき。

 日帰り旅、家に帰って清志郎の死を知る。絶句。訃報記事の中に発売禁止になった「COVERS」についての記述があり、検索に検索を重ね、「サマータイム・ブルース」の歌詞に辿りつく。
http://www.uta-net.com/user/phplib/view_0.php?ID=29004
「危ねぇ要らねぇ」の誰にでもわかる言葉で拒絶を歌う。こんなミュージシャンいないよ。
 「サヨナラCOLORサントラ」、「フジロックDVD(ぜったい観ろ)」ぐらいしか清志郎関係もってないのにすごいショックだ。なによりもライブ観たかったし。しばらくは音源手に入れやすいだろうから、この際買っておこう。

 翌日からは家でおとなしく家のことをする。ベタの水槽をリフレッシュして、古い砂利は植木鉢の底に敷いて朝顔の種を植えた(来月には咲くかな)。
 映画でも見に行こうかなんて思った矢先に雷雨が振ったりしてしくじる。
 半年前に本腰いれたジョギングは徐々に距離を伸ばしていき、8.2kmを38分かけて走った。ヘトヘトになったけど、夏までには10kmいけそう。

 最終日はネコバコで、1988年と1989年の「広島平和コンサート」本をペラペラと。ザ・タイマーズ登場のいきさつなんかを知りたくて手に取ったんだけど、原発問題が20年前から何ら変わらず存在していることに憤る。なんも変わっとらんのかこの国は。

 そうやって、忌野清志郎が死んでしまったことばかりを考えていた。

・嶽本野ばら「ROCK'N'ROLL SWINDLE正しいパンク・バンドの作り方」

 「野生時代」で連載1回目を読んだときにはつまらなかったのだか、本となったものはとてつもなくオモシロかった。
 実話を脚色して"小説"としているのだけど、出てくる人が皆、実在してるだけにセリフが生き生きしてる。山本精一の人物像なんて無茶苦茶だけど、実際あんな人なんだろうなぁ。
 DRAWERSメンバーの会話も気持ちよくて、音楽だけじゃなく、コミュニケーションでつながってる人間関係が描かれててよかった。野ばらさんは全てのファンを裏切ってもこの人たちを裏切るようなことはしないでほしい。
 本を読み終えてから付属のDVDを正座して鑑賞。こんなかたちで動く野ばらさんを初めて見るとは思わなかったけど(声を聞くのも初めてだ)、めちゃめちゃアリじゃん、DRAWERS。

・古川日出男「ルート350」

 これは詩だ。
 なぐり書かれたような、緻密に綴られたような、圧倒的に勢いのある文章で描かれる物語は朗読するスピードで、それはけっしてはやくはないけれど、着実に読み進めることができ、物語の質感を肌で感じ取ることができる。爽快な読書感を得ることができた。
 昨年末のライブを見逃してしまったのが未だ気がかりだ(DAXで見れるけど)。