山小屋シアターにて京都の豊島さんという方の芝居「かえるくん、東京を救う」を見る。
前日になって横シネでチラシを見つけ、村上春樹原作の劇ってだけで飛び込むようにして観る(観劇前にチアスで食べたオムライス(1350円もする)がめちゃおいしかった)。
いちおう「朗読劇」という名目なのだけど、本は時々かざすだけでページもほとんどめくらず、多分1回か2回ぐらいしかめくっていなかった、あのタイミングでページをめくるのも演出の一環なんだろう、本読んでないじゃん、これは完全に「一人芝居」だ、舞台装置のある落語といってもいい。ひとりで片桐、かえるくん、ト書き(ナレーション)、etcと声をコロコロ変えながら、表情ゆたかに明瞭に目線を動かしながら演じてらした。
一人で黙々と読んでもおもしろい村上春樹ワールドを他人のフィルターを通して観る事はとても新鮮で感動的だった。かえるくんが関西訛りで喋るなんて、こもったような仰々しい喋り方で喋るなんて想像できたとしても、その声を聞くことなんてできなかっただろう。捉えようもなさそうな、スルメのような薄さとか闇とか病室を覆いつくす大量の蟲とかを説得力をもって語ってもらえた。
原作も読みたくなった(「神の子供たちはみな踊る」に収録されてるらしい)。あとドストエフスキーの白夜やトルストイのアンナ・カレーニナも。村上春樹作品読むと作中に出てきた音楽や作品を読みたくなる、劇を観てもやっぱりそうなる。
かえるくん、東京を救う
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