DVDが出てはいるけど、洋楽映画は映画館で観るべきなので横川シネマにて鑑賞。
 SEX PISTOLSのベーシスト、シド・ヴィシャスの無念を晴らすべく制作された映画。
 1978年10月12日の事件を起点にシドの死までを追い、そっから舞い戻ってシドの生い立ちから事件までを描く、証言集。
 SEX PISTOLSのライブ映像が見れるかもしれないと期待してたけど、SEX PISTOLSはおろかライブシーンほとんど出てこなかった。SEX PISTOLSはやっつけなアルバムを1枚リリースしてるだけで、彼らの真髄はライブにあると言われていたのでちょっと期待してた。この映画のなかではシドはミュージシャンとしては扱われず、スキャンダラスなアイドルとして扱われた。今もわりとそうだけど、パンクのアイコンでしかない、いられないんかなぁ。
 証言の後ろに効果音を入れたりして臨場感を出そうとしてるのはわかるけど作り物感がわずらわしい。ケンカの証言で物が壊れる音がしたりざわつきが入ったり、セリフをオーバーダビングしたり。
 合間に入るアニメーションはcoolだった。全編アニメにすればいいのにって思えるぐらいに。
 物語は結局、「やったのはシドじゃない」と言わんが為に別の謎を吹っかけて終わった。後味悪すぎる。
 シドのケンカ伝説はなかなかおもしろかった。ポール・ウェラーとかパティ・スミスの弟だとか、実名バンバン出てくる。ビートルズのライブ中にケンカするとか。バっカだよなー。その反面ピストルズメンバーにイジメられてたり、普段はまったくおとなしかったりと、意外な一面も垣間見れた。
 死の数ヶ月まえのインタビューが痛々しい。血の気のない顔、焦点の定まらない眼、蒼白な唇。「今行きたい所は」「地面の下(つまりナンシーのいるとこと)」。ドラッグに逃げて逃げて行き詰った先が過剰摂取による死だ。ダメ!ゼッタイ!じゃね。

Who Killed Nancy - trailer

 連日のヲルガン座。

 「こんごマンとバラ子さん」
 2人組みかと思いきや3人組だった。ひょうたんマリンバとひょうたんカリンバとひょうたんベース(正式名称失念)の西アフリア楽器で叩き、歌う。ここまでゴリゴリのオーガニック音楽を聴くのは久々だ。歌が良かった。声の響きがよくって、コーラスが程ほどに適当で、心地よい。

 「吉田省念と三日月スープ」
 京都からの3人組。「京都でフォーク」をそのまま音にしたような音楽と、関西ノリの進行。かなり好み。欠席のもう一人のメンバーは鈴木ちひろさん。渋さ知らズでやってた人だ。4人での演奏見たかったなぁ。

 「ICHI」
 3年ぶりくらいに見る。ヨーロッパツアーをしてきたばかりだという。機材多いから移動たいへんだったろうな。
 演奏前の機材組立てからパフォーマンスだった。ヘンテコな楽器が次々と組み合わさってどんな音が出るかワクワクする。組み上がったセットはさながらコックピットだ。
 演奏が始まると座りながらのワールドツアー。ICHIさんの手にかかれば卓球もタイプライターもぱぴぷぺぽも楽器になってしまう。ワンダフル!けど中盤のミニマムな曲はちょいとネムネムだった。
 念願の「靴」ストラップ購入。「本」ペンダントなんてのもあった。音楽以上の器用さに目を見張る。
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 9月アタマのイズミさんバースデーライブの概要を知り、おかしやら恐ろしいやら。

 土曜にDOLOMITESのステファンコの投げ銭ライブを観にヲルガン座へゆく。
 イタリア語で歌ってもロシア語で歌っても英語で歌ってもなんだか日本語で歌ってるように聞こえる。で、よーく聞いたら本当に日本語で歌ってる!外国人の外見と妙に和テイストな演奏とのギャップが堪らなくおかしかった。曲のモチーフが非常にユニーク。紅白の蛇腹のアコーディオンを弾く手が綺麗な人だった。
 洒落てワインなぞ呑みながら聞いてたけど、なんだか違和感。この音楽に合うのは、、、きっと焼酎だな(のめないけど)。
 

 メンズデーだったので土砂降りだった雨の日に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観てきた。
 前作「序」をテレビ放送してたのをたまたま見てしまい、づつきが気になる性質なのでみてみることに。そういえば大学のときに劇場で見たんだっけ。あれは...12年前。干支が1回りしてるのか。ミサトさんやリツコさんの年齢を追い越してしまってた。
 新キャラ(空から降りてきた噛ませ犬)がでてきて、「あれ、こんな流れだったけ」って新エピソードがありでTVシリーズとは別物になってた。ほどほどにストーリーを忘れてたので新作として楽しめたと思う。逆にTV版に思い入れのある人はどうとらえるんだろうね。
 改めて観るエヴァはまさに「怪獣映画」。壊せ倒せでどうやって復旧するんだ的な破壊っぷり。怪獣映画によくある、日常の平穏さの強調が顕著だった。ゴジラよりもウルトラマン寄りなテイストかも。
 「覚醒」した初号機へのリツコさんの説明セリフがナウシカの「オババ」みたいで、どーしょうもなくどーでもよくなった。怒りと気合でどうにかなってしまうなんてドラゴンボール並みに都合がよすぎて反吐が出そうだ。
 全4部らしいのでここまでで半分。どう落とし前をつけるのだろうね。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破
http://www.evangelion.co.jp/

エヴァンゲリオン新劇場版破予告

USB

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 横川シネマ!!に奥秀太郎監督作品「USB」観てきた。
 序盤、主演が渡辺一志で鬱屈してて行き場がなくて、これは「カインの末裔」の焼き直しなんじゃなかろうかと頭をよぎる。
 おもしろくなってきたのは主人公が「被爆」した瞬間からだ。観念して目を瞑り「○○さん...」と呟く(←キュンとした)。この瞬間、主人公は「死んだ」。そしてやり直しの効かないやり直しをしようとする。
 「カインの末裔」が描かなかったことを描いていて、悶々とあの作品を観た者としては、視界がパっと開けた感じだ。ラストシーンでほんの少し未来を信じた主人公にじーんとしてしまった。
 奥監督作品にしては珍しく時系列順に物語を描いていて、流れがわかりやすい。そして不甲斐無い主人公の脇を固める助演陣がすばらしすぎる。末期癌の映画監督役の野田秀樹、幼馴染のチンピラ役の峯田和伸、そして最も存在感があったのが母親役の桃井かおりだ。あの大女優が普通のおばさんを演じるなんて信じられない。もう、桃井かおり観るためだけにこの映画観ても損はないと思う。

映画「USB」公式サイト
http://usb-movie.com/

映画「USB」予告編

AOI

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 ジャンニ・ジェピア(sax),ダニエレ・カマルダ(bass),石橋英子(piano,voice)によるAOIのライブを昨夜、ヲルガン座で観た。
 各人の演奏は本当に凄く、完全に別次元の人間によるもののようだった。
 ジャンニさんによる搾り出すかのようなサックス、ダニエレさんの6弦ベースを叩いたりねじったりこすったりっと、まるで出鱈目なようでちゃんとするところではちゃんとしてるベース。それらに石橋さんによるピアノと声が重なって、音楽とは違うなんだかわからないものに変容してた。まいったことに頭の中で3人の音がうまくひとつにならなかった感じだ。地元対バンのユルユルさも手伝ってかなり睡魔に襲われつつのライブ、やっぱ平日のライブはちょいとキツイかも。
 ソロの石橋さんの感じを期待していたのでこの日の編成は予想外だった。でも石橋さんがカワイかったからよしとする。次はソロをみたいな。

石橋英子「Drifting Devil」

妻の貌

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 「原爆もの」というカテゴリーで縛ってしまうにはあまりに忍びない、さまざまな要素が含まれた映画だった。
 妻を家族を50年にわたり記録してきた集大成的作品。放射能の影響による甲状腺ガンを患った妻,寝たきりの母,画面に登場するたびに成長しているお孫さんたち。何でもないように見える日常に覆いかぶさる「原爆」の影。それらが丁寧に切り取られていて、かつてない穏やかなドラマを生んでいる。やや演出してる感も(特にお孫さんたちに)みうけられるのだけど、川本監督という定点で捕らえた「ドキュメンタリー」であることは間違いない。また、映像に挟み込まれる手記の朗読が映画に厚みを持たせてる。
 舞台が僕の実家から程近いところで、川辺とか、神社とか、最寄り駅とか、お孫さんがかぶってた小学校帽とか、あまりに見慣れているものがスクリーンに次々とあらわれて、心の中で「あぁっ!」っと声にならない感嘆をあげる。絵になる風景じゃないか。
 この作品は監督の過去作からの引用も多く見受けられるのだけど、単品で観たいものが多く、特に「私のなかのヒロシマ」は観ておきたいとおもった。7月11日に映像文化ライブラリーで川本監督の特集上映があるので観に行こうかと思う。無料だそうだ。

 川本監督は「広島エイト倶楽部」という今年創立50周年(!)を迎えるアマチュアビデオクラブの会長さんらしい。初日に見た上映後のトークでは反戦,家族愛,そしてそれらを超える映像愛を語ってらして、ユーモアもある方だった。奥様とともに末永くお元気いて欲しい。

映画「妻の貌」 オフィシャルサイト
http://www.tumanokao.com/

『妻の貌』劇場予告編

 8月22日に東京は青山のEATS and MEETS Cayにてこんなイベントがあるそうだ。

れいこう堂プレゼンツNice Time, Nice Live, Nice Music
日程:2009年7月19日(日)
場所:EATS and MEETS Cay
時間:open・start 15:00
価格:前売り3500円 / 当日4000円
出演:Breath Mark/Chocolat & Akito/copa salvo/Double Famous/オーサカ=モノレール
...and more(7月11日に追加発表)

れいこう堂 サポート・プロジェクト 公式ブログ
http://ameblo.jp/reikodo/

 なんつーか、上のブログ読んでて涙出そうになった。れいこう堂の信恵さんはどんだけ凄い人なんだと。こないだ会ったばっかりなんだけど改めて経歴とか読むとスゲーとなる。
 そんな信恵さんが「気持ち」で続けているイベントを紹介。島の高台にある芝生広場で自然と星空に囲まれた手作りでフリーダムなイベントです。8月14日には駆け付けたいなぁ。

KIMONO LIVE 2009
日程:2009年7月19日(日)
場所:広島県向島・洋らんセンター (芝生広場)
時間:open16:00 / start 17:00 (小雨決行)
価格:前売り3500円 / 当日4000円 (着物、浴衣の方、特典有り。お楽しみに!)
出演:Puki Revo/ICHI/エフロミオとイチ/pug27/高鈴
Sound of earth & art 2009
日程:2009年8月14日
場所:広島県向島・洋らんセンター (芝生広場)
時間:open13:00 / start16:00
価格:前売3,500円 / 当日4,000
出演:ビューティフルハミングバード/ウリチパン群/BREATH MARK/Rojo Regalo/永井真介/アンドレイと愉快な仲間たち/DJ:きのこ

 タイムテーブルとステージ割りが発表されたので貼り付け~

フェスタデラマ'09
http://www.rama.ne.jp/2009/

★08-08(sat)

『MAIN STAGE』
11:00 Dachambo×三宅洋平×KINGDOM★AFROCKS×鎮座DOPENESS
13:25 MiChi
14:30 GREEN GREEN
15:35 SAKEROCK
16:40 Leyona
17:45 Oi-SKALL MATES
18:55 LITTLE TEMPO

『BEACH STAGE』
15:10 イルリメ
16:15 TIGARAH
17:20 KEIZOmachine!
18:30 rega

★08-09(SUN)
『MAIN STAGE』
11:00 Lovesofa"平和 to the people"OSAKA
12:10 サイプレス上野とロベルト吉野
13:15 THE 冠
14:20 キセル
15:25 TATSUMI AKIRA & THE LIMES
16:30 KODAMA KAZUFUMI w/1945 a.k.a KURANAKA
17:40 SOUL FLOWER UNION
18:50 DEX PISTOLS
20:05 TURTLE ISLAND

『BEACH STAGE』
15:00 FUNKIST
16:50 AFNICA
17:15 THE EXPLOSIONS
18:25 ACE IN THE HOLE
19:35 THE BEACHES

『VIKING STAGE』
19:00 HAKASE-SUN


ちょろっと追記します。

・吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」

 きっとどこかにある街、月舟町。そこは今僕が住んでる町みたいでもある。そんな町で起こる不思議でありきたりな日々。8話の連作からなる本なのだけど、どっぷりと浸っていたい世界観だったので、もっと続いてほしい話だった。アンコールの拍手をしたくなるところで話を止める、というのは絶妙な終わり方なのかもしれない。

・村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」

 いつぞや見た朗読劇の原作が読みたくて買ったのだけど、その話の始めの3行を読んで止めてしまった。「そのまま」だったもの。頭の中を役者さんの声が反芻して読書どころじゃない。
 この本は阪神淡路大震災を背景に起こる短編をまとめたもの。街が壊滅するほどの地震がキーとなってさまざまなドラマが生まれる。「蜂蜜パイ」のラストでの主人公のポジティブさが心強かった。

・いしいしんじ「麦ふみクーツェ」

 もう、すごい本だった、これ。
 とん、たたん。と、麦をふむリズムや、「なぐりあうこどものためのファンファーレ」、「赤い犬と目の見えないボクサーのワルツ」なんてタイトルだけでワクワクしてしまう楽曲たちが本当に耳に聞こえてきそうな感じで文面が踊る。ラストシーンなんて涙で字が読めなくなるほどに感動した。素晴らしい物語だった。

・三浦しをん「夢のような幸福」

 しをんさんの平熱な日々を追いかけて何冊目か。ものすごくどうでもいいことが書いてあるので読み手として恐ろしく無責任でいられる。ほんとうにこの人のエッセイは学ぶべきところがなにもなくて気楽でよい。