・角田光代「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」
角田さんが不特定多数であるはずの読者にむかって「ここだけの話」をしてくれる、そして「あなたはどうですか?」と問いかけてくれる。読み終えた頃には角田さんとマブダチになったかのような錯覚さえも覚えてしまう、プレミアムなエッセイだった。
・橋本紡「流れ星が消えないうちに」
死者との三角関係という重さがあるけど、瑞々しく、その実なにも起こらない物語。オチが弱かったけど、ダラダラ続いてほしい話だなと思いながら淡々と読む。
・忌野清志郎「忌野旅日記」
忌野清志郎が大好きな「ダチ」と「旅」について大いに語った素晴らしい1冊。ちょっと威張ったりなんかしちゃったりして、ほんとうに語りかけるように綴られてて、本人が書いてるのかと思ったら、ライターが文字おこししてるってあとがきでバラしてた。忌野清志郎による挿絵(似顔絵)も愛があって本当に素晴らしい。
・嶽本野ばら「祝福されない王国」
藤本由紀夫のオブジェを元に綴られた、報われない寓話の数々。話がヘンテコ(隠喩的なブラックジョーク満載)なのは、元となったオブジェがヘンテコだからかと、モノクロの写真を見ながらぼんやり思う。
嶽本野ばらと藤本由紀夫といえば3年くらい前に現美でトークショーをやったんだっけ。後で知っただけに、見にいった友人が羨ましかったなぁ。
・はと「こびっちゃん-ちいさなごはんやさんのおはなし-」

絵描きでときどきお針子でたびたび旅人の友人「はと」があの店を舞台に絵本を執筆。読み手に歌を自作のさせてしまう仕掛けも見事なハートウォーミングな物語。全国を行脚する「ハト商店」にて販売中。

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