NOISE

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 ヲルガン座企画、真夜中のミッドナイトショー!。今回はNOISEの上映と、「私のnoise編」と称しての「JAILBIRD Y」「stabilo」「Prickly Pear」のライブ付き(30分は少なすぎた)。歪み、デレイをかけ、ハウリングさせて、リズムから離れていってもなお曲となる、音。ふだんノイズもグランジもオルタナもエレクトロニカも見ないものだから、見れないメンツを一気に見れた。にしてもこの手のライブは機材が大変なことになるなぁ(撤収おそろしく早かった)。
 本編の映画のほうは、かなり寝てしまった。インタビュー無し、テロップは演奏者と曲名のみと最小限。ライブ映像に他の映像素材をオーバーレイさせるもその像が歌詞とリンクしてるのかどうか判断できず。終盤30分の歪みとディレイとの応酬で眠気が吹き飛ぶ。隙間なく敷き詰められた音に囲まれて、なんだかわからないまま高揚感をひしひしとつのらせて映画は終わった。
 しかし僕はソニックユースをほとんど知らないので(1,2曲耳に覚えがある程度)、どの方がメンバーなのかわからず。もっと予習をすればミーハーな見方ができたかもしれない。
 この日の最大のオチはイズミさんが学生時代ソニックユースの大ファンで、同じベースを使っていた程だった、という衝撃の事実。今の路線と全然違いますやん、と思いつつ「サイケ」だけは継承してるかもなんて思い直す。

映画「NOISE」公式サイト
http://www.noise-bb.jp/

 1974年にワールド・トレード・センターのツインタワー間での綱渡りをした様子を、インタビューと映像でまとめがドキュメンタリー。
 当時を語る面々の表情が本当に良い。演技でもしてるのかと思ってしまう程、目線の動きが見事で、その表情に当時の写真や映像を重ねるものだから臨場感が増す。
 一人では成し得なかった偉業(逮捕されたが)。言葉も満足に通じない一晩限りのチーム、ちゃんと見張ってる警備員。ゾクゾクしながら見守った。そして綱渡りシーン、あまりに現実離れしすぎてて、しかもBGMがサティのジムノペティで、CGか合成に思えてしまった。にしても地上400メートルってモノクロ写真で見てもゾっとする。
 2001年9月11日のテロのことはノータッチだった。何か絡めてくるかと思ったのだが。

映画「マン・オン・ワイヤー」公式サイト
http://www.espace-sarou.co.jp/manonwire/

 横川シネマにて鑑賞。モーニング上映のみにするにはあまりに惜しい。
 イスラエル-パレスチナ問題を取り上げた映画を観るのはこれが3本目なのかな。1本目が「ルート181」(感想→)、2本目が「NAKBA」(感想→)。今作もイスラエルとパレスチナとの深い深い溝を露にしていた。

 元イスラエル兵によるパレスチナ人虐待の告白と、難民キャンプ(というか"街")で普通に暮らしイスラエル軍による侵攻を受ける人々の様子を織り交ぜて映画は進行してゆく。
 あまりに静かなところでの元イスラエル兵のインタビューと、騒然とした街で暮らすパレスチナ人との、音のギャップにまず気付く。騒然、それは人口密集地での近所の喧騒だったり、表をゆくデモ隊のシュプレヒコールだったり、上空を旋回する戦闘ヘリ・アパッチだったり、銃声だったり、パトカーや救急車のサイレンだったりする。子供たちは「虐待ごっこ」だなんて惨い遊びをして、自爆テロをした"殉職者"を英雄としていた。7歳の男の子が「将来、自爆攻撃をするんだ」と語るシーンは思わずヤラセではないだろうかと勘ぐったほどだ。だがこれが現実らしい。
 虐待の告白をする元イスラエル兵のほとんどが僕と同世代だった。90年代末、18,19歳で召集され(イスラエルは軍役がある)、侵攻を広げた2002年ごろは部下を持つ上官だったり、その道のエキスパートだったりしていた彼らは、当時の様子をどこか客観的に、しょうがなかったんだ的に語る。何度も何度も同じ話をしているからだろうか、話の道筋は確かでわかりやすい。だが何かが決定的に欠如してる。これは告白であって懺悔でない。涙ひとつ流さない。語ることを正義としている節を感じてしまう。なんだろ、なんかきもちわるい引っかかりがある。

 自爆テロはまるで毎日のように起きていて最近ではパキスタンが多い。あらゆるところに問題はあり、そこに目を向け耳を傾けなければ、問題の存在にすら気付かずに日々をやり過ごしてしまう。
 映画は侵攻と自爆テロを繰り返す負の連鎖への警鐘を鳴らして幕を閉じた。

沈黙を破る
http://www.cine.co.jp/chinmoku/

 昨日から1週間、サロンシネマで「女囚701号/さそり」がリバイバル公開。もう、これをスクリーンで見るのを待ち望んでいたのでいそいそと劇場へ。映画まで梶芽衣子の「恨み節」「修羅の花」がかかる場内、ボルテージが上がる。
 映画は、ド肝を抜かれた。ただそのひとこと。(いい意味で)ありえないカット割りと構図とに目を奪われて、出てる女優のほぼ全員が脱いでることにも驚愕。参った。「公務執行妨害で射殺するっ!!」なんて名セリフも飛び出る。そして今作では梶芽衣子演じる松島ナミを「さそり」と呼んでないことに気付く。「さそり」と呼ばれる由縁ってなんだろ。

 横川シネマでは「吸血少女vs少女フランケン」が公開。タイトルに「vs」のある映画にハズレなし(本当は「対」だけど)。「東京残酷警察」の西村喜廣監督と友松直之監督との共作。どうやらアクションシーンが西村監督で、学園シーンが友松監督らしい。もちろん特殊造形・残酷演出は西村監督によるものだ。
 ファーストシーンから血しぶき!これのおかげで免疫がついて後々のシーンも平気になる。アクションシーンや残酷シーンにファンクでロックな音楽が重なってて、オシャレでPOPな仕上がりになってて、安心して見れた。そして、「血しぶきを浴びる女は美しい」という価値観に目覚める。主演の川村ゆきえもしいなえいひさんも美しく血を浴びておられた。仰いだ、そして拝んだ。それから、津田寛治さんが昨今にない怪演だった。「何してるんですか」級の、「どこに向かってるんだ」級の、「ひょっとして別人かもしれない」級の、とてつもなさだった。
 斉藤工が演じるジュゴンのラストセリフがあまりに心にささった。

「吸血少女対少女フランケン」オフィシャルサイト
http://www.ponycanyon.co.jp/Kyuketsu-syojyo/index.html

↑血しぶき注意

空気人形

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 メンズデーだったのでサロンシネマで朝イチのを観てきたんだけど、これはいただけなかった。
 心を持ってしまったダッチワイフのペ・ドゥナを中心とした群像劇風にしてるのだけど、全員うすっぺらい。心の空虚さを描こうとしてしたのか知らんがまったく薄っぺらかった。そもそもエピソードを盛り込む必要もなかったし、描ききれてもなかったし。
 ひどかったのがARATAで(役者としてはがんばっているが役柄がマズイという意でのひどい)、レンタルビデオ店のバイトの分際で東京タワーを望むウォーキングクローゼット付きのマンションに住み、映画ヲタで趣味はフラワーアレンジメントで、極め付きは異常性癖の持ち主ときた。笑えた。こんな奴おらん。
 主役のペ・ドゥナは、ドジ不足だったとはいえ、よかったのだけど、全編リアルドールでやれば映画的にはおもしろくなると思う(つまり脱ぎ損だ)。叶うならぜひ「酒徳ごうわく」あたりにパロディ映画を作って欲しい。つーかすでにAVでありそう。と思ってたらムラケン監督(二丁目の朝日,細菌列島)がこんなの撮ってるし!
 そもそも予告で聴いたworld's end girlfriendの音楽に惹かれたので、サントラの内容に期待するのみだ。

映画「空気人形」公式サイト
http://www.kuuki-ningyo.com/index.html

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