@サロンシネマ
 (ギリギリ)笑えるほどにくだらない映画。いちばん面白かったのが冒頭の冒頭かな。あとはコネタの使いまわしだった。それでも往年の竹中直人ギャグをみんなが言ってるおもしろさは抜群。「ものすっごいイタ~イ」。
 文化祭ノリで、意外な人が出てきてはあんな役やこんな役で出てくる。そしてたいがい歌ってる。
 ラストシーンがまんま横川サスペンスだった。竹中直人はあの映画を見たのかも、なんてことはないかもしれないけど、そっくりだったからうれくなった。

映画「山形スクリーム」オフィシャルサイト
http://yamagatascream.gyao.jp/

山形スクリーム予告編

 DVDが出てはいるけど、洋楽映画は映画館で観るべきなので横川シネマにて鑑賞。
 SEX PISTOLSのベーシスト、シド・ヴィシャスの無念を晴らすべく制作された映画。
 1978年10月12日の事件を起点にシドの死までを追い、そっから舞い戻ってシドの生い立ちから事件までを描く、証言集。
 SEX PISTOLSのライブ映像が見れるかもしれないと期待してたけど、SEX PISTOLSはおろかライブシーンほとんど出てこなかった。SEX PISTOLSはやっつけなアルバムを1枚リリースしてるだけで、彼らの真髄はライブにあると言われていたのでちょっと期待してた。この映画のなかではシドはミュージシャンとしては扱われず、スキャンダラスなアイドルとして扱われた。今もわりとそうだけど、パンクのアイコンでしかない、いられないんかなぁ。
 証言の後ろに効果音を入れたりして臨場感を出そうとしてるのはわかるけど作り物感がわずらわしい。ケンカの証言で物が壊れる音がしたりざわつきが入ったり、セリフをオーバーダビングしたり。
 合間に入るアニメーションはcoolだった。全編アニメにすればいいのにって思えるぐらいに。
 物語は結局、「やったのはシドじゃない」と言わんが為に別の謎を吹っかけて終わった。後味悪すぎる。
 シドのケンカ伝説はなかなかおもしろかった。ポール・ウェラーとかパティ・スミスの弟だとか、実名バンバン出てくる。ビートルズのライブ中にケンカするとか。バっカだよなー。その反面ピストルズメンバーにイジメられてたり、普段はまったくおとなしかったりと、意外な一面も垣間見れた。
 死の数ヶ月まえのインタビューが痛々しい。血の気のない顔、焦点の定まらない眼、蒼白な唇。「今行きたい所は」「地面の下(つまりナンシーのいるとこと)」。ドラッグに逃げて逃げて行き詰った先が過剰摂取による死だ。ダメ!ゼッタイ!じゃね。

Who Killed Nancy - trailer

 メンズデーだったので土砂降りだった雨の日に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観てきた。
 前作「序」をテレビ放送してたのをたまたま見てしまい、づつきが気になる性質なのでみてみることに。そういえば大学のときに劇場で見たんだっけ。あれは...12年前。干支が1回りしてるのか。ミサトさんやリツコさんの年齢を追い越してしまってた。
 新キャラ(空から降りてきた噛ませ犬)がでてきて、「あれ、こんな流れだったけ」って新エピソードがありでTVシリーズとは別物になってた。ほどほどにストーリーを忘れてたので新作として楽しめたと思う。逆にTV版に思い入れのある人はどうとらえるんだろうね。
 改めて観るエヴァはまさに「怪獣映画」。壊せ倒せでどうやって復旧するんだ的な破壊っぷり。怪獣映画によくある、日常の平穏さの強調が顕著だった。ゴジラよりもウルトラマン寄りなテイストかも。
 「覚醒」した初号機へのリツコさんの説明セリフがナウシカの「オババ」みたいで、どーしょうもなくどーでもよくなった。怒りと気合でどうにかなってしまうなんてドラゴンボール並みに都合がよすぎて反吐が出そうだ。
 全4部らしいのでここまでで半分。どう落とし前をつけるのだろうね。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破
http://www.evangelion.co.jp/

エヴァンゲリオン新劇場版破予告

USB

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 横川シネマ!!に奥秀太郎監督作品「USB」観てきた。
 序盤、主演が渡辺一志で鬱屈してて行き場がなくて、これは「カインの末裔」の焼き直しなんじゃなかろうかと頭をよぎる。
 おもしろくなってきたのは主人公が「被爆」した瞬間からだ。観念して目を瞑り「○○さん...」と呟く(←キュンとした)。この瞬間、主人公は「死んだ」。そしてやり直しの効かないやり直しをしようとする。
 「カインの末裔」が描かなかったことを描いていて、悶々とあの作品を観た者としては、視界がパっと開けた感じだ。ラストシーンでほんの少し未来を信じた主人公にじーんとしてしまった。
 奥監督作品にしては珍しく時系列順に物語を描いていて、流れがわかりやすい。そして不甲斐無い主人公の脇を固める助演陣がすばらしすぎる。末期癌の映画監督役の野田秀樹、幼馴染のチンピラ役の峯田和伸、そして最も存在感があったのが母親役の桃井かおりだ。あの大女優が普通のおばさんを演じるなんて信じられない。もう、桃井かおり観るためだけにこの映画観ても損はないと思う。

映画「USB」公式サイト
http://usb-movie.com/

映画「USB」予告編

妻の貌

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 「原爆もの」というカテゴリーで縛ってしまうにはあまりに忍びない、さまざまな要素が含まれた映画だった。
 妻を家族を50年にわたり記録してきた集大成的作品。放射能の影響による甲状腺ガンを患った妻,寝たきりの母,画面に登場するたびに成長しているお孫さんたち。何でもないように見える日常に覆いかぶさる「原爆」の影。それらが丁寧に切り取られていて、かつてない穏やかなドラマを生んでいる。やや演出してる感も(特にお孫さんたちに)みうけられるのだけど、川本監督という定点で捕らえた「ドキュメンタリー」であることは間違いない。また、映像に挟み込まれる手記の朗読が映画に厚みを持たせてる。
 舞台が僕の実家から程近いところで、川辺とか、神社とか、最寄り駅とか、お孫さんがかぶってた小学校帽とか、あまりに見慣れているものがスクリーンに次々とあらわれて、心の中で「あぁっ!」っと声にならない感嘆をあげる。絵になる風景じゃないか。
 この作品は監督の過去作からの引用も多く見受けられるのだけど、単品で観たいものが多く、特に「私のなかのヒロシマ」は観ておきたいとおもった。7月11日に映像文化ライブラリーで川本監督の特集上映があるので観に行こうかと思う。無料だそうだ。

 川本監督は「広島エイト倶楽部」という今年創立50周年(!)を迎えるアマチュアビデオクラブの会長さんらしい。初日に見た上映後のトークでは反戦,家族愛,そしてそれらを超える映像愛を語ってらして、ユーモアもある方だった。奥様とともに末永くお元気いて欲しい。

映画「妻の貌」 オフィシャルサイト
http://www.tumanokao.com/

『妻の貌』劇場予告編

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