この映画見た男子は誰しも高校生時分のあのムラムラした日々を思いだすんじゃないだろうか。あの頃、同級生の女の子はどんどん大人っぽくなって男はガキのままだった。アダルトビデオ(ビデオデッキがなかった)もインターネットもない時分、限られた情報を想像力で何十倍にも膨らませて自分のものにしてた。
 この物語にもアダルトビデオもインターネットも、そして携帯電話も出てこない。そして性の情報源が官能小説とロマンポルノ。そう、この物語は30歳以上の人たちが経験した青(性)春時代がある。もうぜったい戻りたくない、そもそも戻れないムラムラした時代が。
 青春モノなのに主人公が成長(学習)しないところがよい。男子は死ねっていうぐらいバカなほうがかわいげあるし。そして女の子は誰しも男に対してアドバンテージとってるね。そうでなくちゃ。
 主人公らの中で「安藤くん」のキャラが最高だった。彼の一挙一動がほんとおかしい。まじ彼に純情を返してあげてほしい。
 エンディングでかかる銀杏BOYZによる「17歳」が"溜まってる"感アリアリで本当にすばらしい。「すきなんだもの~」のシャウトなコーラスなんか最高!

 2月13日まで横川シネマ!!にて上映。

俺たちに明日はないッス予告編

銀杏BOYZ「17歳」

俺たちに明日はないッス
http://oreasu.com/

77 BOA DRUM

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 ヲルガン座企画の「77 BOA DRUM」深夜上映会@横川シネマへ。
 この日は「老人福祉施設つくしんぼ」のロビーライブ付き。廃材系DIYダンボール楽器でノイズまみれのブロークンなパフォーマンス。シラフで見ちゃいけない。
DSC00176.JPG

 映画は、2007年7月7日にニューヨークで行われた77台のドラムによる「BORDOMS」のライブドキュメンタリー。
 昨年発売されたFUJI ROCKのドキュメントDVDで見た、ドラム3台での吹っ飛んだパフォーマンスでその存在を知った彼ら。なんと今回は77台だ。アタマオカシイ。そんなイベントに賛同しボランティアで集まったのは、ドラムを愛しボアダムスを愛してるクレイジーな奴等。随所に差し込まれるインタビューで喜々としてインタビューをうけてて、ほんと楽しげだ。
 77台のドラムを渦巻状に配置しての演奏は圧巻。大人数での打楽器のユニゾンってつまりは和太鼓なんだけど、それをドラムでやってのけるアイデアというか強引さに頭の芯がビリビリしびれてくる。
 見終わったあとには「なんだか凄いモノをみてしまった」という途方にも暮れそうな感動というか感慨といういかよくわからない感情が押し寄せてきた。あの場でどんなふうに空気が震えたかを体感したかった。

77BOA DRUMS予告編(90sec.)

映画「77 BOA DRUM」公式myspace
http://www.myspace.com/film77boadrum

 今年の映画はじめも横川シネマで。
 観たのは「真木栗ノ穴」。両隣の壁にあいた孔を覗きながら官能小説を書くはなし。

 物語に仕掛けられたトリックが絶妙で、しかも無駄な出演者のいないタイトな演出、トーンの抑えられた配色の映像と、派手さはないのにグイグイ引き込まれていった。エロいのもイイ。

 主演の西島さんのあらゆる動作・セリフがどうゆうわけだかおかしい。"素"に近い演技であきらかに不自然な動き・しゃべりをするから、そのぎこちなさが笑えてくる。「もうすぐ40」オトコの、オトナになりきれない哀しさが伝わってきた。
 物語が進むにつれて、西島さんがおだやかにコワれてゆく変化のゆるやかさにゾっとした。顔色の悪さを表したメイクが極端なくらいのガングロメイクになって、「あ、コワれてたんだ、このひと」と気づいたくらいだ。

映画『真木栗ノ穴』予告篇

「真木栗ノ穴」公式サイト
http://www.makiguri.com/

 年末は横川シネマで映画見て締める。ここんところの習慣みたいな感じになってる。

 一本目「ハダカの城」。元請会社の偽装を告発した冷凍倉庫会社の戦い。
 業界から干され、電気さえも止められながらも、再建を目指し、「カンパ」を待ち続ける日々。一見、まったく戦っていないように見える。なぜなら、画面に「敵」が写らないからだ。陸橋の上で寒さに凍えながら本を売り、真っ暗な事務所で自炊をする。その映像の連続はまったくもって退屈だった。とどめのように、突破口が「テレビに紹介されてカンパがたくさん集まるようになった」ことときた。わざわざ映画がテレビに負けたことを宣言してどうすんだ。どうして映画にしたんだと疑問符が頭の上に浮かびっ放しだった。

「ハダカの城」公式blog
http://black.ap.teacup.com/bardbone/

 二本目「芸者vs忍者」。タイトルに偽りアリな敵討ち活劇。
 まるで格闘ゲームのように次から次と敵が現れては一対一の対決をして倒していく。そればっかりの連続で疲れてしまった。しかも「芸者vs忍者」の夢のような対決は冒頭10分のみ。あとはひたすら「女剣士vs刺客」。刺客の正体が終盤で明らかになったとき、「んなアホな!」と思ってしまった。脚本無理ありすぎ!ブレードアクションは見事だけど、さすがにあんだけ見せつけられたら飽き飽きだ。

「芸者vs忍者」オフィシャルサイト
http://www.geisha-vs-ninjas.jp/

 今回のラインナップをブッ通しで観るのは無理がある。マジ過ぎるもん、つかれた。
 第1回から観続けてきたガンダーラ映画祭も今回で3回目。テーマ曲も刷新して、「かごめかごめ」テイストも「ナイトスクープ」色もなくなってきた。前回までは「ノリ」でつくってる感じがあったのに、今回全部「マジ」なのだ。自腹制作なんだから息抜きしようよ、まったくいい大人なんだからと、説き伏せたくなるものばかり。
 トークショーで「ドキュメント・メタル・シティ」の概要を知り、爆笑。「童貞。...」をみてない人に伝わるのかと心配しつつ、すごい見たくなる。レンタルDVDじゃ見れないんだろうか。
 「セキ★ララ」バッチをウエストポーチにつけてたのを松江監督に気づいてもらう。2年間つけっぱなしだったので自分すっかり忘れてた。
 全作品感想いきます(観た順)。

Aプログラム
・『我ら天下をめざす』
17歳と現在の山下敦弘の競作。作風全然ちがってた。山本剛史って普段の喋りが芝居臭くて、演技してるときが素な感じがする。これもねらい?

・『人に歴史あり~十八歳の暗黒』
18歳のときにひどい目にあったひとはその後の人生が狂うというザ・ウイークエンダーな作品。

・『がんばれ陸上自衛隊@イラク・サマワ』
自衛隊がいかにイラクでがんばってるか(失笑)を捉えた作品。全部現地取材に基づいた事実だけにあいた口がふさがらない。

・『日本イスラーム化計画』
渋谷区大山町にイスラム寺院があるってだけでできてしまった作品。

Bプログラム
・『古澤健のMっぽいの、好き。』
監督の高き自意識により生み出された自分大好き作品。

・『フロム・パラダイス』
個人的にいちばんおもしろかった。フェイクとリアルの境界線が見当たらなくて、この日のゲストが出演してるだけに真偽を聞けたけどあえて聞かずにおいた。カメラ内編集っぽくすればなおよかったんじゃないかと思う。

・『人間爆発』
藤原章チルドレン登場!「東京ゾンビ」セルフリメイク(from「そんな無茶な!」)もみたい!

・『セックスと嘘とビデオテープとウソ』
松江監督自身の過去と撮影当時が混濁した作品。リアリティーに富んだハメ撮りみてると人肌恋しくなる。さて、あのハメ撮り映像は本当に監督と恋人とのものだったのかな?これもあえて聞かずにおいた。

オールナイトのみ上映
・『カレーライスの女たち』
先の作品と対でみるとけっこうおもしろい。食欲と性欲をすり変えるのが山田詠美っぽい。最後に彼女とケンカすればさらによかったのに(ひがみ)。

・『京都借ります』
寝てました。劇中の曲は武満徹かなぁと寝ながら思ってたけど、黛敏郎の「涅槃交響曲」らしい。お経をモチーフにしたすんごい歌曲だった。

Cプログラム
・『童貞。をプロデュース』
加賀君のAV現場での悶絶にまたまた爆笑。ビューティフルドリーマーパートは寝てしまった。

第3回ガンダーラ映画祭 [予告]

(プログラム差し替えにより上映されない作品も含まれてます)

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