2月に読んだ本

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 先月は、うかうかしておりまして、読み終えた本は1冊だけに。4冊同時進行で読んだりしてるとこうなるんだと思い知りました。読みたい本に囲まれて読み進められないという、もどかしい日々です。

・STOP-ROKKASHOプロジェクト「ロッカショ」

 六ヶ所村の核燃料再処理施設について、すごくわかりやすくまとめられた本。
 核燃料再処理施設の何が悪いって、使うアテの無いプルトニウムを周辺へ放射能物質を撒き散らしながら作ろうとしていることだ。「バカじゃねぇの」って吐き捨てたくなるようなことに兆単位の金が流れてるんだなんて、バカじゃねぇの。
 テレビを買ったのを契機に六ヶ所村のことを取り上げてる番組がないか探しているんだけど、ぜんぜんHITしない。ブログ検索でなら相当数HITするのに、この温度差はなんだろう。ここを読んでない報道関係者各位へ、六ヶ所村の報道はニーズがありますよ。数字稼げますよ。メタミドボス入りギョーザどころの騒ぎじゃないのに。

参考URL
http://stop-rokkasho.org/

1月に読んだ本

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・三浦しをん「風が強く吹いている」

 正月帰省したときに持ってった本。箱根駅伝を目指すオンボロ寮の面々。主に主役級の走の視点からが主なんだけど、駅伝部分になってそれぞれの走者の視点に移り、それぞれが抱える腹の中のグツグツが描かれてて、その多様さが見事。双子としてひとまとめで扱われてたジョータとジョージのところなんてとくに。そしてゴールシーンでは思わず涙。来年はキッチリ全部箱根駅伝見てみようかな。
 コレ読んで、走るっていう究極的なストイックさの追求の奥深さを思い出してウズウズしてしまった。そして21日の都道府県男子駅伝で家の近くがコースだったので雨の中見に行った。中電の尾方選手みれてすごい満足。とても楽しそうに走っていた。
 と、脱線してしまった。ちなみにマンガがヤングジャンプにて連載中。じわじわと後ろの方においやられているけど、おもしろい。原作に出てこない、ハイジに憧れる東体大生とか、走にビビるた他校生3年とかでてきて奥行きがでてる。ちなみに今ごろは初めての記録会。本ではサラっと走っただけなんだけど、3週ぐらいやっててドラマチック。

・穂村弘+タカノ綾「手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)」

 これは、すごい。ヤヴァイ。短歌によって”まみ”という女の子がくっきりと浮かび上がって、破調のようでいて指折り数えてみるとキッチリ納まっている短歌の多いこと(もちろん字余りもあるんだけど)。そしてタカノ綾のロリエログロな挿絵が、まみのコマッタちゃん具合をくっきりとイメージづけてて、これもヤヴァイ。

・村上春樹「国境の南、太陽の西」

 この話に出てくる女たち(島本さん,イズミ,有紀子)はおなじことを言っている。1か0かで中間は無い、と。すべての女をひきづりつつ(それは”中間”に抱き続けることだ)生ぬるく生きるハジメにじわじわとのしかかる彼女たちの思いがブローとして効いてきて、気付いたときにはもう遅い。気付くのが遅すぎるんだ。わかっててもどうにもならない男のどうしょうもなさ、だね。もっと格好悪く書いてほしかったよ。

・江國香織「雨はコーラがのめない」

 愛犬”雨”と音楽のエッセイ。これは日記まがいではなく、物語の一角を描いているような、それはもう芳醇なエッセイだった。愛犬と飼い主のイタイぐらいに依存しあう関係って、人間同士でやっちゃうと必ずどちらかが壊れてしまう。犬って動物って偉大だよね。

12月に読んだ本

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・大槻ケンヂ「ロッキン・ホース・バレリーナ」

 「18歳で夏でバカだった」さらに童貞だったらなおよかったのに-と、カバーイラストに惹かれて読み始めたこの小説、すんげぇオモシロかった。初ツアーで西へ行く「野原」がたどる名古屋「E.L.L.」京都「磔磔」大阪「ミューズホール」神戸「スタークラブ」岡山「ペパーランド」広島「ネオポリスホール」博多「ドラム・ロゴス」のコースはバンドにとっての聖地巡礼であり、かつて「18歳で夏でバカだった」野原マネージャー得山の回顧の旅でもある。そして大好きなバンドの歌詞に触発されてエミリー・テンプルキュートのお洋服に身を包みロッキン・ホース・バレリーナをはいたマチコが自分を取り戻す軌跡ともなる。うわー、18歳の時どうしておとなしく大学生してたんだろ。追体験したい、今すぐバンド組んでツアー行きてー。
 グミチョコパイン読んでないけど、映画化すべきはこっちだよ。主演は銀杏BOYZで決定。
 オーケンといえばサブカル御意見番、筋少といえば高木ブーの歌しか知らないんだけどね。これはオモシロかった。

・穂村弘+東直子「回転ドアは、順番に」

 詩と短歌とを交換しあい、つくりあげた作品。はじめは「これは穂村さんの」「これは東さんの」といちいち認識しながら読んでいたんだけど、そのうちどっちがどっちでもよくなって、これは断片を集めたものではなくて二人で編み上げたひとつの作品なんだと。

・三浦しをん「白蛇島」

 読みだして気づいたけど、夏に読む本だった。ま、里帰りモノなので年末でもよかったかな。いままで読んだしおんさんの本の中で最も盛んに会話がなされてる。わりと腹の中のグツグツを書くひとなのでこの読み心地の軽さは意外だったかも。

・三浦しをん「しをんのしおり」

 いままでのエッセイに比べて少しおとなしくなったのか、と思わせておいて実はそうでもなさそう。あいかわらずな、本と漫画とバンド追っかけと妄想と金欠の日々の冗長な記録。

11月に読んだ本

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・三浦しをん「月魚」

 2人の若き古本屋の蜜月な物語。この2人がホ○かどうかはさておき、清算すべき過去にケリをつけるか、そのままにしておくかで人間こうも悩み苛むものなんだなと。


・三浦しをん「妄想炸裂」

 上の「月魚」を執筆しているであろう頃に書かれたエッセイっつうか日記。2人でつるんでる男をみては○モだと思い、10人全員が○モの駅伝部を妄想し(のちに「風が強く吹いている」となる)、花粉症で死にかける日々、が朗々と書かれてる。

・荻原裕幸責任編集「短歌ヴァーサス 11号」

 ジジババのものじゃない、現在進行形の短歌のとっかかりの一端がやっと見つかった感じがした。大先生の王道作品よりも同時代を生きる同年代の人たちの作品の方がすんなり受け入れられる気がする。

10月に読んだ本

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・川上弘美「センセイの鞄」

 大人びた子供のまま大人になってしまったツキコさんの気だるく冷めた日々が、センセイとの遭遇でやんわり融けてゆく過程が、読んでいて心地良かった。

・村上春樹「スプートニクの恋人」

 ”竜巻のように激しい恋”をするすみれに皆、恋をすると思う。ものすごく緻密に抽象的なことが描かれていて、読んでいる途中はやたらと混乱しているんだけど、読み終えたときに自分に確かな変化があることを実感しててしまう。読むことで、追体験ではなく、自分の身に起こったことのごく一部になってしまったようだ。

・吉本ばなな「哀しい予感」

 ”忘れていたことを思い出す”ただそれだけこのとが、こんなにも安心で自分が自分であることを居心地よくしてくれる。ということを教えてくれた。

・三浦しをん「秘密の花園」

 すくわれることのない「少女」という生き物の日々の救われなさを息苦しいぐらいに描いている。もう本当に窒息しそう。少女じゃなくてよかったよ、なんて思いながらも自らの中に存在する”少女性”に気づく29歳(男)なのだった。

・田口ランディ「馬鹿な男ほど愛おしい」

 自分ってしょーもない奴っちゃなぁと思ったとき、田口さんのエッセイを読んで叱ってもらうのだ。そして多くの叱咤とほんの一握りの勇気と抱くべき心意気をもらうんだ。「スカートの中の秘密の生活」とセットで読むのがオススメ。

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