「リンダリンダリンダ」「天然コケッコー」の山下敦弘監督の心霊DVD「めちゃ怖」3部作の一挙上映イベントへ横川シネマに。ロビーに山下監督が普通にいて、予想通りオーラの欠片もなかったので思わず笑ってしまった。予想外にサラサラヘアーだったのも笑ってしまった要因。ちなみに、休憩中に山下監督とロビーで少し話をしたけれど、めちゃ話やすい人だった。

 「めちゃ怖」は「子宮で映画を撮る女」「ジャーマン+雨」の野嵜好美まつりだった。カイワレさんを説得する野嵜。唐突に霊能者ぶる野嵜。平然と「寝ました」発言する野嵜。「何か霊的に感じるものはある?」と聞かれ、たいした返答をしない野嵜。山下監督に説教する野嵜。トンネルで動揺しまくる野嵜。野嵜かわいいよ野嵜。今日来ればアイドル扱いされたのになぁ、野嵜。
 画面に映り込むものはちっとも怖くないのにありとあらゆる音響効果を使って怖さを捏造。ドリフのおばちゃんの笑い声的な、「ここ怖いところ」を音で教えてくれる親切さ、そしてあざとさ。
 2作観て帰る予定だったけど、1時間ちょっとという尺の長さもあってかテンポよくて3部見てしまった。そしてガンダーラ映画的な作品だなぁ、なんて思ってたらしまださんが絡んでた。なるほど。
 怖いけど笑える映画だったので、笑いどころを確認するためにもスクリーンで見るべき映画だと思った。映画ってかくあるべき。

めちゃ怖 呪われた心霊フィルム

精神

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 「選挙」の想田和弘監督作品「精神」@横川シネマ。春ごろから予告を何度もみて、いやでも気になる作品だったので見ることに。「選挙」もそうだけど、予告の仰々しさが本編で見出すべき本質を損ねてしまう気がする。

 とある精神科医院の観察ドキュメント。わりとありのままにそのままに映し出される現実をまじまじと観る。そこに思っていたほどの意外性はなかった。けれど、自分はそうとう健常者(差別的な意味合いも含む)なのだなと思い知る。気力なかろうが食欲なかろうが眠れなかろうが、全然健康だ、自分。へっちゃら。

 前作より、「カメラで撮っている」ことを感じる映像だった。盗撮っぽさがなく、撮り手と被写体の関係性がうかがえる。あいかわらず、「何」が写っているかを見る側が考えなければならないつくりなので2時間強という尺はかなり疲れる。


映画「精神」公式サイト
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/index.php

映画『精神』予告編

(予習として)
障害者自立支援法(Wikipedia)

*ヲルガン座ゴトウイズミによる、こんなんあったらいいな~~~企画。自分の誕生日に誰からも祝ってもらえなさそうで一人ぽっちはイヤッなので自分で企画しました。一人一曲ゴトウの曲をカバー。あの悲劇がどうなるのでしょうか?でもメンバーがすごい。絶対面白いと思います。良かったらみんなで遊びましょう~~~
 というわけで観てきました。出る側じゃなくてよかった。次の出演者が直前のくじ引きで決まるため、終えた人とこれからの人とのテンション差がすごかった。鬼のようなシステムだ。
 仕事がおして半分くらいしか観れなかったけど、気になる人はちょくちょく見れた。イズミさんの怪奇な曲に皆さんてこずってて、それでもすごい人は別格!なステージだった。そして末武くんの司会スキル凄すぎだ。
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 写真はトリを飾ってしまったユッキー嬢。がんばった!

・角田光代「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」

 角田さんが不特定多数であるはずの読者にむかって「ここだけの話」をしてくれる、そして「あなたはどうですか?」と問いかけてくれる。読み終えた頃には角田さんとマブダチになったかのような錯覚さえも覚えてしまう、プレミアムなエッセイだった。

・橋本紡「流れ星が消えないうちに」

 死者との三角関係という重さがあるけど、瑞々しく、その実なにも起こらない物語。オチが弱かったけど、ダラダラ続いてほしい話だなと思いながら淡々と読む。

・忌野清志郎「忌野旅日記」

 忌野清志郎が大好きな「ダチ」と「旅」について大いに語った素晴らしい1冊。ちょっと威張ったりなんかしちゃったりして、ほんとうに語りかけるように綴られてて、本人が書いてるのかと思ったら、ライターが文字おこししてるってあとがきでバラしてた。忌野清志郎による挿絵(似顔絵)も愛があって本当に素晴らしい。

・嶽本野ばら「祝福されない王国」

 藤本由紀夫のオブジェを元に綴られた、報われない寓話の数々。話がヘンテコ(隠喩的なブラックジョーク満載)なのは、元となったオブジェがヘンテコだからかと、モノクロの写真を見ながらぼんやり思う。
 嶽本野ばらと藤本由紀夫といえば3年くらい前に現美でトークショーをやったんだっけ。後で知っただけに、見にいった友人が羨ましかったなぁ。

・はと「こびっちゃん-ちいさなごはんやさんのおはなし-」
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 絵描きでときどきお針子でたびたび旅人の友人「はと」があの店を舞台に絵本を執筆。読み手に歌を自作のさせてしまう仕掛けも見事なハートウォーミングな物語。全国を行脚する「ハト商店」にて販売中。

 横川シネマを独り占めして観る。監督は「パビリオン山椒魚」の冨永昌敬とルーキー・佐藤央。
 優しくていい加減な男・シゲル(通称:シャーリー)をめぐる女たちのバトルやら抜け駆けやら何やらかんやら。きれいな女の人がダメ男を奪いあうという、ちょっとドロドロしそうな雰囲気がなぜだかカラっとしてて観た後の感触も良好。
 佐藤央による「好色人生」パート、カット割りのクドさが鼻につくけど、古い映画へのオマージュっぽくもあって、なかなかおもしろい。社長×妻,社長×愛人の塗れ場が欲しかったけど、シゲルをめぐるやり取りなんかよかった。
 冨永昌敬による「転落人生」パートは好色人生でバラ撒いた伏線を見事に自然に回収していく様に「おぉと」ため息。ただ、きっちり転落してほしかった。
 シャーリーが何故モテるかまったくサッパリわからんのだけど、それを言っちゃうとモテない奴のひがみっぽくなるのでやめとく。あと、音楽がすごくよかった。サントラがあれば買う。とあえずはMySpaseで全曲聞けるけど(太っ腹!)。

「シャーリーの好色人生と転落人生」公式サイト
http://www.koshoku-tenraku.com/

「シャーリーの好色人生と転落人生」MySpace(サントラ聞けます)
http://www.myspace.com/shirleytemplejapon

『シャーリーの好色人生と転落人生』予告編

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